田舎暮らし

地方産業や自然の魅力

都会の人口集中により、利便性の代わりに失ったものが大自然です。自然そのものや、自然と向き合う第一次産業は、田舎の魅力そのものです。

スポーツと観光で経済を循環させている長野県の軽井沢町や、ホタテ漁をブランディングした北海道の猿払村などの成功事例から、田舎に有るものは自然や鮮度ではないでしょうか。

軽井沢町では、1990年に15,000人だった人口も、2020年には19,000人と増えています。猿払村では年々人口が減り続け、人口僅か2700人の村となってしまいましたが、最近では経済が循環してきたことで微増しています。

全国の平均年収でも長野県の軽井沢町では、東京の新宿区や港区などと肩を並べて5位、北海道の猿払村は9位と健闘しています。

世帯年収はもっと高くなり、家庭を持っている世帯では、女性は専業主婦となり、出生率も高く、平均年齢も低くなります。保育園の問題などなく、福利厚生も充実します。

全国1741市町村別の2019年平均年収ランキング

市町村人口順位(所得)年齢
軽井沢町19,0005位(690万)46.8
猿払村2,7009位(620万)45.0
伊豆市38,0001162位(264万)55.0
伊東市72,0001209位(262万)54.9
下田市28,0001299位(257万)55.4
河津町8,7001395位(253万)54.8
東伊豆町15,8001530位(245万)57.7
南伊豆町10,3001586位(241万)57.4
松崎町8,5001595位(240万)58.1
西伊豆町11,2001610位(239万)59.5

伊豆半島には、旅行動機となる温泉があり、景勝地や観光資源は豊富です。海の幸や山の幸などの特産品もありますので、観光と第一次産業で、若い人達が稼げる田舎にすれば、人口も増えるのではないでしょうか。

ホタテ漁

若者が活躍できる街づくり。

田舎の課題の多くは、全国で共通しているのではないでしょうか。少子高齢化による人口減少と、拍車をかける過疎化。

地方創生はWEB戦略が無ければ困難です。インターネットは、情報をいつでもどこでも得る事と伝える事が出来ます。情報を拡散するにはインターネットが必要です。

そして、インターネットで買えない、自然や感動、体験や鮮度などをブランディングする事では無いでしょうか。

海外旅行に行くときにホテルは宿泊手段でしかなく、目的は別にありますが、それは国内旅行でも一緒です。

田舎の課題を克服した地域で共通している事は、若い世代の住民が活躍して家庭を持つことが出来ている事です。

若い人達が活躍できるような街づくりを、地元の年配者が応援できるかが鍵となるのではないでしょうか。

軽井沢